寧波、中国 — 有機電子材料のイノベーションを牽引する寧波イノファームケム株式会社は、次世代有機EL（OLED）向け高機能材料として注目を集める3,5-bis(3-(9H-カルバゾール-9-イル)フェニル)ピリジン（CAS 1013405-25-8）の高効率合成プロセスと詳細な光物性データを発表した。

本化合物の最大の特長は、TADF（Thermally Activated Delayed Fluorescence）機構により100 %内部量子効率を理論的に達成できるエネルギー変換系を兼ね備えている点だ。この分子設計により（i）正孔・電子の輸送バランスが最適化され、高輝度域でもロールオフを抑制。（ii）高トリプレットエネルギーレベルを持つホスト材として、発光ドーパントの非放射失活を抑制し、深い色再現性と高発光効率を両立する。加えて高純度化プロセスによりイオン性不純物を十億分の一レベルに制御し、素子寿命の大幅延伸も達成した。

同社は多段階精密合成技術と独自リガンド戦略により、高収率・高純度の大量生産を確立。研究段階の評価用試料からトン級供給まで対応し、ディスプレイや照明メーカーの早期实用化を強力に支援する。今後もカスタム合成ニーズへの柔軟対応と継続的な品質向上により、先端OLED技術開発の裾野を広げる方針だ。