寧波イノファームケム株式会社は、タングステン添加バナジウム二酸化物ナノ粒子（W－添加VO₂）を主力ポートフォリオに据え、最先端機器開発への素材供給を加速させている。VO₂が本来もつサーモクロミック特性（温度変化で絶縁体⇔導体を瞬時に切り替えること）は、赤外センシングと光記録メディアという二大分野での実用化が急ピッチで進む。タングステン微量添加によって相転移温度を精密に制御できるため、室温近辺での急峻な電気抵抗変化を引き起こし、高感度・高速応答を両立できる。

赤外線検出器用途では、W－添加VO₂ナノ粒子の「室温付近での急激な相転移」が最大の売りとなる。わずかな赤外放射エネルギーでも抵抗値を大きく変化させ、微弱な熱信号を高精度に捉える。純度99%超という高品質ナノパウダーは表面積が大きく熱伝導性に優れるため、従来品比で応答速度を格段に向上させる。最先端のサーモグラフィーや監視カメラ、IoT温度センサーへの採用が相次ぐ。

光データストレージ分野では、レーザーの微小エネルギーでVO₂の相転移を誘起し、反射率・屈折率を瞬時に書き換えることで高密度記録を実現。W‐ドーピングの“ちょうどよい”添加量が相転移起点を設計値通りに揃えるため、書き込み／読み出しの繰り返しでも劣化が極めて少ない。メガクラウド事業者やアーカイブ業界では、ピタグバイト級の大容量記録へ向けた次世代メディア材料として脚光を浴びている。

寧波イノファームケム株式会社は、粒径分布を±15 nm以内に絞り込む微粒子制御技術を確立。高純度タングステン添加バナジウム二酸化物ナノパウダーは受注生産で多様なロットサイズに対応し、研究段階から量産ライン導入までトータルサポートを受けられる。また粒子表面改質オプションも用意しており、樹脂複合・薄膜塗布用途への展開も容易だ。最適な購入手順や技術資料は同社ウェブサイトにて随時公開している。

同社は引き続き、添加元素や粒径の微調整、コスト低減プロセスの確立をR&Dセンターで推進。W－添加VO₂ナノ粒子は今後も自動運転センサー、医療用イメージング、６G可変光学デバイスなど次々と芽吹く応用市場の要となることは確実だ。