フォーム、エラストマー、接着剤、コーティング材に至るまで、ポリウレタン（PU）系の着色において「色材を加えるだけ」では済まされません。最終製品の色ムラのなさ、鮮やかさ、耐久性はすべて「顔料分散」のクオリティに依存します。寧波イノファームケム株式会社は、PU系で最高の色表現を引き出すための高機能顔料ペーストを長年にわたり研究開発しています。今回、その技術概要とメリットを詳しくお伝えします。

顔料分散とは、固形の顔料粒子を極めて微細に粉砕し、液状キャリヤー中に均一に分散させるプロセスです。PU系では、ポリオールやイソシアネートとの相性が特に重要になります。キャリヤーは粒子を良好に濡らし、凝集（フロック現象）を防ぎながらシステムに定着させる役割を担います。粉末顔料のまま配合すると「ムラ」「色落ち」「ピンホール」などが頻発するため、完成済み分散ペーストを使用することが品質確保の近道です。

弊社のPU顔料ペーストは、最新の微細化・分散装置を用いて製造。顔料粒径を最適値まで細かくし、ポリオール等の反応に影響を与えないキャリヤーに高濃度で均一配合します。その結果、1）高い発色力を発揮し、2）ロット間による色変化を極小化、3）光沢・隠蔽性も同時に向上。さらに、シミやピンホールといった塗膜欠陥のリスクも大幅に低減します。自動車内外装、家具、建築材など、外観品質が要求される用途に最適です。

キャリヤー種の選定も製品設計の要となるポイントです。ポリエステル系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、および特殊硬化剤との組み合わせごとに、硬化速度や物性値、経時的な黄変耐性に与える影響を事前に検証。結果をもとに最適キャリヤーを選定することで「PU系への不具合ゼロ」「硬化阻害ゼロ」を実現しています。

UV対応グレードでは、分散段階から紫外線劣化を抑制する特殊添加剤を配合。屋外暴露でも色褪せを最小限に抑え、自動車外板やアウトドア家具の長期外観維持に貢献します。また、カスタムカラーのご要望にも柔軟に対応。色再現性を高める微調色技術により、ご指定のシェイドを忠実に再現します。これらのノウハウはすべて顔料化学×分散工学の融合技術に基づいて構築されています。

まとめると、ポリウレタンの着色性能は「顔料がどれだけ均一に、かつ安定して分散しているか」で決まります。寧波イノファームケム株式会社は最新の分散プロセスと厳選された原料を組み合わせることで、高品位・量産耐性に優れたPU顔料ペーストをグローバルに供給。今後も製品開発を通じて、お客様のモノづくりの品質向上と生産効率化をご支援してまいります。