金属製錬の現場では、複数種類の金属を高い精度で分離・精製できるかどうかが、最終製品の品位を左右します。その鍵となるのが、特殊化学中間体です。そんな中でも「トリオクチル・デシルアミン(別称:N235/7301、CAS番号 68814-95-9)」は、水溶液から金属イオンを高選択的に回収できる優れた抽出剤として注目されています。

寧波イノファームケム株式会社は、この化合物の世界的な大手メーカーとして、製錬企業から信頼を集めています。第三級アミン構造を持つN235/7301は、様々な金属イオンと高く可逆的に結合するため、水相→有機相へ効率的に移行させる溶媒抽出法に最適です。

同抽出剤の代表例がコバルトとニッケルの選択分離です。従来法は熱量を多く要し、回収率や純度にも課題が残ることがありましたが、N235/7301を用いることで省エネかつ高精製が可能となり、高強度合金やリチウムイオン電池材料など、高品質金属原料の安定供給に貢献しています。

さらに、ウラン、タングステン、モリブデン、バナジウムといった希少戦略金属の回収にも活用され、現代インダストリーに欠かせない材料資源の有効利用を促進します。希薄溶液に含まれる微量の貴金属でも高回収率が得られるため、原単位の向上や廃棄物削減に直結します。

再使用可能な点も大きなメリットです。メタルストリッピング後の有機層からN235/7301を再生し、何度も循環利用できるため、薬剤コストと環境負荷を同時に低減できます。持続可能な製錬プロセスを目指す企業にとって必須の選択肢といえるでしょう。

バルク供給、技術仕様のご相談は寧波イノファームケム株式会社まで。お客様の課題に合わせ、最適なCAS 68814-95-9仕様をご提案し、高効率な金属精製を実現します。