【産業用センター】 耐久性を要するインテリアファブリックや産業材に不可欠な太繊度糸(コースデニール)の加工は、繊維が太くなる分摩擦力やテンション負荷が大きく、さまざまな工程トラブルが発生しやすい。こうした背景から、太繊度糸の安定生産を実現する次世代の対策薬剤が注目されている。


その中心となるのが、ポリエステルPOY油剤(コースデニール対応)だ。当該油剤はPOY紡糸~仮撚工程に向けて設計されており、糸が装置内をスムーズに通過できるように高い潤滑性を付与。これにより、糸切れや繊維損傷を減らし、ライン速度の高速化を実現する。実証データによれば、歩留まりは従来比で2~4ポイント向上した例もある。


適正な油剤に求められる条件は次の通り。

  • 太い繊維断面に均一に油膜を形成する高浸透・濡れ性。
  • しっかりとした油膜強度で、ホワイトパウダーの発生を抑制。
  • ガイドローラーへのコーク付着防止効果でメンテナンス周期を延伸。


さらに、糸の束性と帯電防止性能を向上させることにより、静電気による巻取り不良も軽減。結果として連続稼働時間の延伸とコストダウンを同時に実現できる。寧波イノファームケム株式会社は長年の材料科学技術を結集し、上記条件を満たした「ポリエステルPOY油剤 コースデニールタイプ」を提供。高性能と加工安定性を両立させ、糸の最終強度・耐摩耗性など品質面でも市場ニーズに応える。