中国・寧波 – 特殊化学品のアディティブを手掛ける寧波イノファームケム株式会社は、有機ベントナイト流動調整剤を中核製品の一つに据え、塗料・コーティング剤、鉱山・油田向け掘削液、グリース、シーラントなど幅広い業界へ供給しています。粘度を自在にコントロールするこの添加剤がどのように各種処方に貢献しているか、同社の技術データをもとに詳細を整理した。

塗料業界では、有機ベントナイトの役割が最も顕著だ。垂直面での垂れ落ちを防止しながら塗布後の平坦性を高め、仕上がりの美観と耐久性を向上させる。同社の評価実験では、水系・油系双方の樹脂処方で高い汎用性が確認されており、建築用塗料だけでなく、船舶や海洋構造物向け防食塗料にも幅広く採用されている。

塗膜性能向上の観点では、有機ベントナイトが塗膜中の層状構造を強化し、外部からの水分や塩分を遮断するバリア機能を高めることが実証済みだ。その結果、厳しい環境下でも長期にわたり基材を腐食から守る防食性能を実現し、メンテナンスコストの削減にも寄与する。

同時に石油・ガス掘削現場では、油系掘削流体に有機ベントナイトを添加することで、高温高圧環境でも粘度を安定させ、マイグレーションを伴う泥損失を最小限に抑える効果が得られる。現場のエンジニアにとって、高い耐塩性と即応性が求められる中、同製品は調達の簡便さと性能バランスの両立を実現している。

グリースや潤滑剤向けに配合すると、加熱時でも粘度低下を抑え、高温軸受への信頼性を高める。また、シーラント・接着剤では、チキソ性を付与することで塗布量をコントロールしやすくし、硬化後の接着強度も向上させるなど、付加価値を高める。

寧波イノファームケム株式会社は、さまざまな溶媒系や配合条件に対応できるグレードラインナップを拡充すると共に、顧客と連携した製品改良を続ける。産業界がますます高性能・多機能な材料を求める中、柔軟な対応力を持つ有機ベントナイトは要的存在となるだろうと、同社は力強く語る。