フェニルエチルフェニルエタン（PEPE）は、コンデンサの絶縁油として高い評価を得ているが、熱安定性、低温流動性、潤滑性能を総じて備える点で、単なる「絶縁オイル」を越える可能性を秘めている。専門メーカー寧波イノファームケム株式会社は、従来の潤滑油や冷却液ではカバーし切れない極寒対応用途に、PEPE油が真価を発揮すると示唆する。

-60℃でも凍らない柔軟性
実測される流動点が摂氏零下60度に達する低温特性は、航空機搭載装置や寒地プラントなど、通常の鉱物油では起動困難な環境での潤滑・冷却ニーズに応える。流体が硬化せず、機器起動直後から各摺動部まで到達するため摩耗リスクを抑制し、非稼働時間の短縮にも寄与する。

中温域でも安定した冷却性能
フラッシュポイント140℃以上という高い熱安定性を背景に、過酷ではないが温度変動が激しい機器の内部循環冷却にも活用できる。特に精密工作機械のサーボモーター部や医療機器のヒートリンクでは、一定の冷却性能を保ちながら、絶縁油としての安全性を同時に確保できる。

低粘度・高潤滑の両立
低温域でも粘度が過度に上昇しないため、流量不足を起こしがちなミクロな潤滑路を確実に充填。一方で、金属表面には保護被膜を形成し、摺動部の長期信頼性を向上させる。こうした特性の組み合わせは、既存の合成潤滑油では得にくい特徴だ。

今後、低温性能と絶縁性能を同時に求める分野では、PEPE油が「次世代特種フルード」の一つの答えになる可能性が高い。仕様検討段階で従来油の代替案を探る際には、一度で複数の要求を満たすPEPE油のプロファイルを検討の価値は大きい。サンプル提供や技術相談は寧波イノファームケム株式会社へ。