Phenyl Xylyl Ethane（PXE）油は、高圧コンデンサーの浸漬油としてすでに高い実績を誇るが、その卓越した物理・誘電特性はむしろ「高圧コンデンサーだけでは語り尽くせない」。寧波イノファームケム株式会社が供給するこの高機能絶縁流体は、これまでにない柔軟性で電力・電子・産業プロセス全般へと可能性を広げている。

コンデンサーの信頼性を決める最適解

PXE油の最大の用途はフィルム‐紙複合誘電コンデンサーや低圧フルフィルムコンデンサーの浸漬材である。低温でも粘度変化が極めて小さく、ポリプロピレンフィルムとの親和性に優れ、高誘電耐力と低誘電正接を同時に実現することで、小型化と長寿命化という相反する要求を満たす。その結果、風力・太陽光など再生可能エネルギーの接続用変換器に対しても高効率かつ高信頼なソリューションを提供し続けている。

高圧機器の革新的絶縁メディア

誘電耐力と熱安定性のバランスは、変圧器や開閉器、大容量高圧ケーブルなど、熱暴走と絶縁破壊のリスクが高い機器にも適している。特に、GIS（ガス絶縁開閉装置）の代替液体として注目を集めており、SF₆ガスの削減にも貢献できるグリーン・ソリューションとして評価が高い。既存のミネラルオイル系に比べて引火点が高く、作業環境の安全性を大幅に向上させる点も大きな魅力である。

特殊プロセスや次世代素材開発への道

化学的に不活性で汚染を起こしにくいため、精密電子部品の洗浄液や、導電性を許さない精密熱媒体としての利用も模索されている。実験用途では、温度領域を広くカバーしながら電気絶縁性能を維持できるため、次世代蓄電デバイスや超伝導ワイヤーの研究における冷却兼絶縁媒体としての可能性も検討されている。

未来を拓く品質保証

寧波イノファームケム株式会社は、ロットごとの微量不純物検査から長期保存試験まで徹底した品質管理を実施しており、お客様が用途を拡張する際にもパフォーマンスのブレを気にせず設計に集中できる体制を整えている。PXE油が持つ高いポテンシャルを最大限に引き出すには、信頼供給源と技術支援が欠かせない。その点で同社は、日本市場向けに迅速な試料提供とカスタム規格対応を行い、研究開発段階から量産立ち上げまで一貫して支援している。