極寒地で稼働する電装品・コンデンサを設計・選定する際、絶縁(誘電)液体の選択はシステム寿命を左右する重要課題です。寧波イノファームケム株式会社が推奨する「フェニルエチルフェニルエタン(PEPE)油」は、従来オイルでは達成できない低温度特性を備えた誘電液として、自動車インバータや風力発電変電設備などで高い効果をもたらしています。

コンデンサは蓄電・整流のために不可欠な部品であり、広い温度帯で絶縁性を維持できる液体が求められます。特に−40 °Cを下回る環境では、一般的な鉱油系・シリコーン系誘電油は粘度上昇・凝結により容量値低下や耐電圧性能劣化を引き起こしがちです。これに対しPEPE油は低温でも結晶化せず、流動性をキープすることで定格性能を確保します。

低温用コンデンサ絶縁油としての核心ポイントは「ポアポイント(凝固点)」の低さと「低温粘度維持性」です。PEPE油は両指標を従来比30 %以上改善し、外部氷点下でも内部放電起点となる空隙を抑制。低誘電正接(tan δ)と高絶縁破壊電圧(BDV≥75 kV/2.5 mm)を合わせ持つため、発熱量を抑え、コンデンサの長期安定稼働に貢献します。

さらに、フィルムコンデンサで広く使われるポリプロピレンフィルムとの適合性も優れています。膨潤・硬化が極めて少ないため、密封部品の劣化を防ぎ設計余裕を拡大。自動車メーカー製品仕様「AEC-Q200」など厳格な信頼性試験でもクリアの実績があり、寒冷地用途に最適な低温対応誘電液として高く評価されています。

極寒地での機器信頼性を確保したい開発/品保エンジニアにとって、PEPE油は現実的かつ先進的な選択肢です。寧波イノファームケム株式会社は国内技術サポート体制も整えており、サンプル提供から量産立ち上げまでサポートします。