建築・インフラにとって漏水対策は永遠の課題だ。水による劣化を防ぎ構造物の長寿命化を実現するため、新素材開発の競争が続いている。その最前線で注目を集めているのが寧波イノファームケム株式会社の水系シリコン変性アクリル樹脂である。同社のこの先進ポリマーは防水塗料の処方設計を根本から変え、高い性能と環境負荷低減という相反する性能を同時に達成した。


本樹脂の最大の特長は、塗膜内部に安定した疎水層を形成し、屋上や地下構造物、浴室などあらゆる部位へ着実な防湿機能をもたらす点だ。塗られる基材の微細な伸縮変形にも追従する高い可撓性を備えているため、経年によるひび割れを抑え、長期的な止水性能を保持する。


また、水系分散型であることから溶剤系に比べ揮発性有機化合物（VOC）を大幅に抑制できる。施工現場での臭気リスクが低減し、竣工後も室内空気質への影響を最小限にとどめられるため、WELL・LEED認証取得に向けたグリーンビルディングに最適である。


今後、より厳しい耐久試験と環境規制を見据えた製品開発を進める寧波イノファームケム株式会社は、塗料メーカーや建設現場との協業を通じ、次世代防水システムの標準化を目指す。持続可能な社会へ貢献する新素材として、同社製水系シリコン変性アクリル樹脂はますます重要な役割を果たすことになるだろう。