競争が激化する洗剤市場で、メーカーは効果の高さ、使用感の向上、製品安定性を同時に実現できる原料の開発に余念がない。そのなかで注目を集めているのがカルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)である。一つの添加剤で幅広い洗剤・クリーニング製品の性能を大きく高めることができる。

まずCMCは、液体洗剤などの増粘剤として高い効果を発揮する。適度な粘度を付与し、消费者が好むなめらかで均一な感触を実現。これにより、製品の吐出性や塗布性も最適化される。高品質なCMCを安定供給できるメーカーにとって、スペックの均一性は最大の強みになる。

CMCの真価は増粘効果以上にある。表面から汚れが離れても、CMCが微粒子を均一に浮遊させ再付着を防ぐ。いわゆる「再付着防止性能」であり、衣服に汚れが戻ることを抑え、仕上がりをさらに清潔に輝かせる。

また、石けんの泡を安定させることで微細で弾力性のある泡を維持し、油汚れの除去力も向上させる。配合成分全体の分散も助けるため、製品の効果が均一に発揮され、長期保存でも品質が安定。家庭用から業務用まで安全に使える、無毒性の原料として、化学物質を避けたいという消費者ニーズにも応える。これらの特長を強調できるCMCサプライヤーは、市場での優位性を大きく築けるだろう。