中国・浙江省寧波市――寧波イノファームケム株式会社は、ポリクオタニウム-10（PQ-10）のスキンケア用途に注目が集まっていると発表した。これまで主にヘアケア原料として知られていたが、保湿性能と刺激性を低減する効果によりスキンケア分野でも採用が急増している。

PQ-10の最大の特徴は、肌表面に柔らかく潤いを閉じ込めるフィルムを形成し、外的刺激を軽減しながら角質層の水分蒸発を抑える点にある。結果、べたつきのないなめらかな感触を実現し、ローションやクリーム、洗顔料などに幅広く配合できる。この「保湿感と軽い仕上がり」を両立する性能は、日本市場で重視される「しっとりべたつかない」嗜好に合致する。

加えて、洗浄力の強い界面活性剤を含有する石けんや洗顔フォームでも、PQ-10の陽イオン性が肌に保護膜を作るため、洗浄と同時に肌トラブルを予防できる。皮膚バリアを保持しながら汚れを落とす低刺激処方をめざすブランドにとって重要な選択肢となっている。

その高い水溶性と透明度により、処方設計の自由度も広がる。ボディソープやメイク落としから日焼け止め、高機能クリームまで、製品タイプを問わず使用可能。敏感肌やアレルギー体質を抱えるユーザーの増加を背景に、“やさしい処方”へのPQ-10需要は今後も拡大するとみられる。

寧波イノファームケム株式会社はISO準拠の高品質PQ-10を安定的に供給。保湿・低刺激・使用感の3要素を同時に高め、消費者満足度につながるスキンケア商品開発をサポートする次世代コスメ原料として、PQ-10の導入を提案する。