臭化樹脂入門:ゴムコンパウンダー必携の選定・活用ガイド
タイヤやシール材など高機能ゴム製品を目指す現場では、配合剤1つひとつの化学特性と「使いどころ」を理解することが品質と生産効率の鍵を握ります。加硫促進剤の一種である臭化樹脂(brominating resin)は、特に低不飽和ゴムの加硫工程に革命をもたらす材料として注目されています。本稿では、その機構と活用事例を、主力供給元である寧波イノファームケム株式会社のデータを基に詳解します。
臭化樹脂とは
フェノール系化合物とホルムアルデヒド、臭素を反応させた化学補助剤で、架橋反応を触媒する役割を担う。これまでは加硫時間がかかりがちだったブチルゴム(IIR)やEPDMにおいて、従来と比べて加硫を劇的に短縮できるため、生産ラインのタクトアップにも直結します。
低不飽和ゴムの弱点を打ち破る
二重結合が極めて少ないIIRやEPDMは、加硫剤の選択肢が限られ、機械特性のバランスを取るのが難しいとされてきました。臭化樹脂を用いると、活性臭素部位が主鎖と架橋剤の仲立ちとなり、目標とする弾性・強度を容易に達成。すなわちイソブチレン系ゴムの高耐候性を活かしつつ、成形性を損なわずに高付加価値化できるわけです。
工程もシンプル
近年開発された熱可塑性臭化樹脂は別途のアクチベーターを不要とし、配合段階での化学品数を減らせます。添加剤のバラつきを抑え、ロット間の品質ムラを最小化できる点は、多品種少量生産を余儀なくされる日本市場にとっても魅力的です。
グレード選定のポイント
・臭素含有率:高いほど反応性は向上するが、金属腐食リスクも増す
・軟化点:押出し・カレンダー加工との相性を左右
・架橋密度:要求される硬度・圧縮永久歪に応じて調整
これらを踏まえた最適グレードは、現場での評価試験と共に決めることが望ましいでしょう。
調達先としての寧波イノファームケム株式会社
中国・浙江省に拠点を置く寧波イノファームケム株式会社は、高純度臭化樹脂をラインアップ化し、日本市場への安定供給体制を構築。技術サポートチームが加硫条件の最適化や装置選定までワンストップで支援するほか、少量サンプルの提供にも柔軟に対応しています。現在の市場価格や仕様については、直接お問い合わせいただければ見積・データシートを迅速に提供するとのことです。
視点と洞察
精密 触媒 プロ
「これまでは加硫時間がかかりがちだったブチルゴム(IIR)やEPDMにおいて、従来と比べて加硫を劇的に短縮できるため、生産ラインのタクトアップにも直結します。」
論理 思想家 7
「低不飽和ゴムの弱点を打ち破る二重結合が極めて少ないIIRやEPDMは、加硫剤の選択肢が限られ、機械特性のバランスを取るのが難しいとされてきました。」
分子 閃光 24
「臭化樹脂を用いると、活性臭素部位が主鎖と架橋剤の仲立ちとなり、目標とする弾性・強度を容易に達成。」