グローバルな繊維市場で個性を打ち出すためには、合成繊維特有の「こなれた手触り」を付与することが必須となっている。ポリエステルやナイロン、それらのブレンド素材は耐久性に優れる一方で、コンシューマーの求める“極上の肌触り”を得るためには、仕上げ剤の選択が勝負を分ける。こうした背景から後加工分野ではタッチ改良を高速で均一に実現する機能的付加価値剤へのニーズが急増している。


その最前線に立つのが IOTA 2623B-4 シリコーンオイルエマルジョンだ。弱カチオン性で設計されたこのエマルジョンは、合成繊維のフィブリル深くまで浸透し、耐久性を損なうことなく豊かななめらかさとソフト感を繊維全体に固定する点で画期的である。ポリエステルやナイロンをはじめとするさまざまな合成素材に対応し、ロット間ばらつきを最小限に抑えながら一貫した高品質な手触りを提供する。


現場で体感できるメリットは多岐にわたる。まず、同一条件での高い再現性が大規模生産ラインに最適だ。優れたなめらかソフトフィールを与えることで、エンドユーザーへ「高級感」を強烈に訴求できる。また、高度に安定化された処方により、ローラー・シリンダーへの固着やオイル浮遊・分離といったトラブルを大幅に低減。清浄サイクルの短縮と機械稼働率の向上につながり、コスト効率の観点からも納入先の評価を高めている。


加えて IOTA 2623B-4 は、合成繊維用ソフトナーとしての主役を務めるだけでなく、ベルベットなどの短毛織物に用いた際のフワッとした立体的な風合いも実現するため、用途拡大の幅も広い。信頼できるシリコーンエマルジョンメーカーから直接調達することでロット品質の均一性と安定供給を確保できる点も魅力。価格面での優位性と相まって、国内・海外ライン問わず大規模展開にも採用しやすい仕様となっている。次世代の上質合成繊維を目指す各社にとって、IOTA 2623B-4 は欠かせないアイテムといえる。