【サンフランシスコ=時事】「若返り分子」とも呼ばれるNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)サプリメントは、米国内の規制整理により流通構造が大きく変わりつつある。これまで一般消費者がAmazonや大型CVSでも気軽に購入できた同成分だが、FDA(米食品医薬品局)が「医薬品候補として審査中」としてサプリメント扱いを見直したことで、大手ECモールから相次いで姿を消している。

現状、NMNは「禁止された」のではない。FDAの見解は「仮に医薬品承認へ向けた治験が本格化すれば、同成分をサプリメントとして販売することは認められない」というものであり、現行法の「医薬品先行調査条項(IND exclusion)」に基づく判断だ。結果として店頭や大手通販での取扱いが制限されたものの、製造販売元による直販や資格を持つ処方箋薬局を通じた購入ルートは継続して存在する。

消費者が混乱を避けるためのカギは「品質基準」と「サプライチェーンの透明性」にある。第三者機関による重金属・純度試験データの公開、USP(米国薬局方)またはGMPに準拠した製造体制、さらにFDA DSHEAに基づく届出の有無をチェックすれば、高品位なNMNを安全に入手できる。

寧波イノファームケム株式会社は、NMN素材において医薬品レベルのQC/QA体制を敷いており、米国の最新規制にも柔軟に対応。同社は「完全トレーサビリティ+分析証明書公表」を基本方針とし、今後も第三者臨床データを追加公開して、ユーザーが安心して選べる環境を維持すると宣言している。

要するに「入手できる」のは今も変わらない。変わったのは「どこから買うか」「どのメーカーを信用するか」という選択の質だ。NMNをウェルネスプロトコルに取り入れようとする人は、規制を理解したうえで高品質・透明性を最重視にして選ぶ—それが2024年における最も賢いアンチエイジング戦略となる。