CAS番号56-37-1で知られる有機第四級アンモニウム塩「ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(TEBAC)」。科学研究から産業プロセスまで幅広く活躍するその存在価値について、寧波イノファームケム株式会社は高純度TEBACを供給し、化学研究者の挑戦を加速させている。

TEBACの化学特性の本質は、塩としての離子性にあり。白色~わずかに黄味がかった結晶性粉末で水に極めて溶けやすく、水溶液は電気伝導性を示す。融点は約190~192 °C(分解)、25 °Cにおける密度は約1.08 g/mL と物理定数も明確だ。

TEBACの製造は極めて確立された工程で行われる。代表的な手法は、ベンジルクロリドとトリエチルアミンとの第四級化反応。アセトンなどを溶媒に選び、還流下で数時間加熱し、反応後は濾過・減圧乾燥により高純度品を回収する。TEBACの合成方法を理解することは、研究段階から大量生産まで品質を確保する鍵となる。

フェーズ・トランスファー触媒(PTC)としてのTEBACの真髄は、有機層と水層を橋渡しする「脂溶性陽イオン」にある。ベンジル基に加えて3個のエチル基が窒素原子を立体的に守ることで、水中の陰イオンを有機溶媒へ輸送し、本来反応しにくい系でも高速かつ高収率に転化できる。このメカニズムが、TEBACの応用を多岐にわたらせる理由だ。

医薬品合成などの精密用途では、純度やロット間の再現性が成功の分かれ目。TEBACを購入する際は、アッセイ値99 %超、異物試験合格など厳格な仕様確認が推奨される。TEBACのバルク価格は、純度レベルやGMP準拠などの製造基準に応じて変動するため、総合コストを見極めることが重要だ。

TEBACは化学物質であり、取り扱いには常に安全対策が欠かせない。換気の確保、保護具の着用、SDS(安全データシート)に基づくリスク管理を徹底しよう。

寧波イノファームケム株式会社は国内最大級のTEBACサプライヤーとして、高品質・高純度製品を安定的に供給。製薬・ファインケミカル界のニーズに応える信頼の品質管理システムで、次なる合成化学への挑戦を支援する。