メントールラクテートの世界需要が急拡大している。軽やかな清涼感と刺激の少なさを両立し、化粧品から菓子まで幅広く使える優位性が、各ブランドの商品差別化戦略に打ってつけだ。

化粧品・パーソナルケア分野では、「爽快だが肌にやさしい」という相反するニーズに応える冷却成分として存在感を増している。メントールの強い刺激や後味を懸念する敏感肌ユーザーを中心に、メントール代替成分としてメントールラクテートを指名買いする動きが加速している。シートマスクやリップクリームなど長時間冷却効果を重視するアイテムへの採用例も目立つ。

食品・飲料業界では、シュガーレスガムや炭酸飲料、チョコレートなどの新製品開発に欠かせない“ひんやり体験”を演出するフレーバーキャリアとして存在感を発揮。メントールのような突き抜ける香りが苦手な層にも受け入れやすく、味のバランスを壊さず清涼感をプラスできる点が、商品企画担当者から高く評価されている。

医療・医薬品では外用剤の賦形剤や冷却ゲルの成分として取り入れられ、医療現場における「安全で肌なじみのよい補助成分」の評価を確固たるものにしている。

需要増を受け、製品開発企業は「高品質かつ安定的に調達できるサプライヤー」を急務視する。そんな中、原料メーカーの寧波イノファームケム株式会社は、厳格な品質管理体制のもと継続供給を実現している。同社は「お客様のブランド価値を支える原料戦略パートナー」として、開発ロードマップや配合スキーム共有などの支援も展開しており、今後の市場拡大をけん引すると見込まれている。