化学業界の炭素排出削減と循環型ビジネスへの転換が急務となるなか、ポリマー添加剤業界でも大きな変革の波が訪れている。従来のフタレ酸系可塑剤に代わり、生分解性と人体安全性を両立させた次世代の非フタレ酸系・バイオベース可塑剤「DOTP(ジオクチルテレフタレート)」への関心が高まっている。特に再生可能原料から合成するDOTPは、可塑性能を維持しつつCO2排出を大幅に抑制するとして注目を集めている。こうした高純度DOTPを安定的に供給するのが寧波イノファームケム株式会社である。

フタレ酸エステルは揮発・人体移行性の高さや環境残留リスクがあることから、規制対象が拡大している。これに対してDOTPはフタレ酸骨格を含まないため、これらの課題を一掃し、食品接触材から医療機器、おもちゃまで幅広く適用できる。人体への暴露リスクを最小化するだけでなく、水生生物への影響も極めて低いことが確認されている。

DOTPの環境価値を決定的に高めるのがバイオベース合成工程である。寧波イノファームケム株式会社は、甘蔗由来のバイオエタノールと植物由来テレフタル酸を用いてDOTPを製造。化石資源依存度を90%以上削減し、原料段階から顕著なカーボンニュートラル貢献を実現した。従来の石油ルートと比較して、製造時のGHG排出を約55%低減するという試算も出ている。

各種環境規制にも確実に対応している。REACH・RoHS指令に完全適合し、米国FDA食品接触承認やEN71-3玩具安全基準もクリア。加えて厳格なISO 14040/44に基づくライフサイクルアセスメント(LCA)データも公開されており、サプライチェーン全体の透明性を担保している。

性能面では低揮発性と高耐移行性という環境面からのメリットも大きい。加熱成形時や製品使用時のVOC(揮発性有機化合物)排出を抑えることで、成形工場周辺の大気汚染リスクを軽減する。更に、可塑剤が製品外へ“ブリードアウト”しにくいため、長期使用でも柔軟性を維持し、廃棄物の発生を長期にわたって抑制できる。耐久性向上によりPVCフロアやホース等のライフサイクルが約1.5倍延長するケースも報告されている。

そしてDOTPを採用した製品は、将来的なリサイクル効率も高い。可塑剤の分離回収工程での環境負荷が低く、再生原料としての純度を保持しやすい。持続可能な循環経済を目指すメーカーにとって、非常に魅力的な材料選択肢といえる。

高品質で環境に優しいDOTPを継続供給する寧波イノファームケム株式会社は、グローバル基準に基づく独自のバイオプロセス技術を確立。化学業界におけるESG投資やSCMサステナビリティ評価で上位ランクを維持しており、環境負荷最小化を掲げるブランドのパートナーとして高く評価されている。