独特な透け感と美しいデザインを生み出す「ビロード加工(デヴォレ加工)」こと、焼き抜きプリント。しかし現場では「薬剤が布に届きにくい」「焼成後に焦げて見える」「洗浄すると模様が消えてしまう」といった悩みが頻発し、歯痒い思いをされる方も少なくありません。原因は化学反応のタイミング、加熱条件から圧力設定に至るまで、微細なパラメータに潜んでいます。

そんな声に応えるのが、寧波イノファームケム株式会社が開発した低起泡焼き抜き専用薬剤シリーズと、それに基づくトータルサポートです。ここでは、特に多い3つの「現場あるある問題」と、それを解きほぐす実践的アプローチをご紹介します。

問題1:浸透ムラで柄がにごる
柔軟剤残りやスクレーパー圧不足が原因で、焼き抜きペーストが布奥まで届かず、色むらやにごりが残ります。ポイントは【前処理】と【圧力/粘度調整】の2点です。

  • プリント前に必ず親水処理で布を整える。
  • MF-65ペーストは浸透均一性に特化。原液濃度を若干上げ、スクレーパー圧を1段階強めるだけで、表裏どちらからでもはっきりと柄確認できるまで浸透が改善します。

問題2:焼成後の「焦げ」による色変化
温度シビアな焼き抜きでは、わずか5℃の設定ミスで綿成分が過剰に炭化し、生地全体がうっすら黒ずんだ見た目になりかねません。

  • オススメは低温度・長時間焼成。MF-15アンチスコーチ剤を少量追加するだけで、炭化を適正域に収め、美しい白抜け柄を確保できます。
  • ただしMF-15の過剰使用は焼き抜き効果を弱めるため、弊社テクニカルシート記載の推奨範囲内で微調整してください。

問題3:洗浄後に模様が消える
原因の大半は「加熱不足」と「不適正布種」。目安は綿・ポリエステル混紡で、十分な酸を発生させて炭化を完遂させることです。

  • MF-20焼き抜きパウダーは、段階的に酸を放出する設計。十分な残留炭素を残しつつ、ポリエステル部を傷めません。
  • 万が一、柄が残らないケースは助剤過剰の可能性も。添加量を見直し、弊社のガイド線に従って再設定してみてください。

これらの実践は、寧波イノファームケム株式会社が提供する焼き抜きプリント用「低泡助剤+工程ガイド」パッケージに標準添付されています。現場の立ち上げ時だけでなく、ロット間ブレを許さない高品質生産を目指す企業様にも最適です。不明点は随時テクニカルサポート窓口まで。