プリント現場に携わる技術者にとって、増粘剤の特性を熟知することは高品位な染色を左右する重要ポイントである。寧波イノファームケム株式会社は、その最新鋭アクリル系多成分共重合体「KR-722 Ionic Pigment Printing Thickener」を軸に、顔料プリントの増粘技術について実践的なレクチャーを開催した。


KR-722は、優れた保湿力と強靭な耐電解質性能を兼ね備えた塩害対応型増粘剤。原糊中に混入する顔料の種類や水質が変わっても、希釈や凝集を防ぎ均一な粘度を維持するため、回転式スクリーンからフラットベッドまで幅広い装置で安定稼働する。「高粘度でありながら剪断安定性に優れ、細かいドットや鋭い線画も忠実に再現できる」（開発責任者）という。また、配合量は少量で済みながらも鮮やかな発色と優れた流動性を得られ、生産効率の向上に貢献する。


同社はKR-722を現場に導入する際、水への溶解性やエマルション化手順など詳細なマニュアルと共に、オンサイト技術支援を無償提供。染料系統の違いに応じた処方最適化や、水質対策まで包括的にフォローし、一貫した高品質プリントの実現をバックアップしている。技術資料とサンプル請求は公式サイトからも可能だ。