ファッション・アパレル業界では「深み+艶」で勝負する時代。顔料プリントで再現性の高い鮮やかな色をコストを抑えて安定供給できるかが鍵となる。その答えのひとつが寧波イノファームケム株式会社が投入した新製品Pigment Printing Thickener RT-Kだ。開発の狙いは「色のり最適化」にあり。

最大の特徴は顔料粒子を確実に布面に固定し、布地内部への過�浸透を防ぐ「カプセル分散技術」。その結果、少量の顔料で濃密な発色を得られ、単位面積当たりの色材コストを大幅削減。色ムラ・色落ちのリスクも抑えるため、品質基準を厳しくする海外ブランド向け生産にも対応可能となる。

環境面でもアドバンテージが大きい。APEOフリーで、分散時にアンモニアを加える手間が不要。低添加量(推奨1.5–1.8%)で済むため廃液負荷も小さく、顔料プリント工程全体の効率化へ直結する。現場オペレーターの労務負担を減らす点でも注目されている。

RT-K価格についても開発元は「1kgあたりの単価は従来品並み、しかし高色再現分で顔料削減ができるためTCOは確実に下がる」とコメント。プリント色が地味になりがちな生地や、コスト競争力を求める量産向けスポーツウェアまで、幅広い用途で採用が進んでいる。鮮烈な色表現を追求する日本の繊維企業も顔料プリント用増粘剤メーカー・寧波イノファームケムとパートナーシップを結び、差別化プロダクトを打ち出す動きが加速している。