布の色は、染料そのものより、むしろ染料をどう留め置くかで決まる。 繊維染色では、極僅かな手前どおりの粘度でも色相ががらりと変わる。ここで活躍するのが、専用の特殊増粘剤である。


インクが布目に沿ってにじまず、くっきりとした柄を残し、しかも経年でも色褪せないためには、染料糊の粘度を±1%の範囲で一定に保つ必要がある。特にロータリープリントやフラットスクリーンでは、微細なドットやラインがかすれる原因は、ほぼ糊の流動特性に起因する。


そんな現場の「なぜ色がにじむ？」「なぜコストが嵩む？」という声に応えたのが、寧波イノファームケム株式会社の「KR-722-5」である。この陰イオン型アクリル系紡織増粘剤は、顔料ペーストに対して少量で劇的な粘度上昇を与え、印刷工程中の粘度変化をほぼゼロに近づけた。


また、染料発色効率も高いため、必要染料量を従来比25～30%削減でき、コストと環境負荷の両面でメリットが大きい。電解液存在下での粘度保持性能も高く、多様な後処理工程に対応。同色を何度でも再現できるため、ブランドの色基準管理が格段に楽になる。


色は生地の表情。妥協のない鮮度を守るために、まずは増粘剤から見直してみてはどうだろうか。