繊維前処理をはじめ、製造装置内のアルカリ濃度が高くなる工程では、薬剤の分解や効果低下が経常的な課題となる。そこで注目されるのが工業用アルカリ耐性化学製剤だ。これらの特調コンパウンドは、強アルカリ下でも性能を維持し、設備の連続稼働と効率化に貢献する。

代表的な用途として挙げられるのが綿布用のアルカリ浴精練。弊社の高耐アルカリ精練剤は、低温リピック法やアルカリ・過酸化水素ワンバススチーム法等、苛性ソーダが高濃度に含まれるプロセスでも変質せず、油分・ワックスを効率的に除去。織物の清浄度と白度を格段に高め、染色・後加工の歩留まり向上につなげる。

耐久性のメリットはそれだけではない。優れた浸透性と強力な乳化・分散力により、微細な汚れも浮き彫りにし、生地の吸水率も改善。結果として均一な染着と柔らかな風合いを実現し、最終製品の付加価値を押し上げる。こうした“厳しいアルカリ現場”にも耐えるソリューションの提供こそ、信頼のある繊維用薬剤サプライヤーとしての当社の使命だ。

工場が真に求めるのは“止まらない生産”。アルカリ耐性化学製剤への投資は、薬剤交換頻度の削減、リワークの低減、そして品質波動の最小化をもたらし、ランニングコストを大きく圧縮する。今後も最前線の工程ニーズを見据え、高塩基性環境下でさえ頼れる信頼の化学技術で、お客様の“卓越した製造”を支え続ける。