競争激化の織維業界では、各工程におけるコスト管理と効率化が死活問題となる。特に染色後工程（ポストプロセス）において、生産コストとトータルクオリティを両立させる手法が求められている。寧波イノファームケム株式会社は、この課題に対応すべく非イオン系柔軟剤薄片「Sylic F3605（型番：CY-9005B）」を開発・販売開始した。製品はオーガニックヘンプをはじめ、綿やレーヨン混紡繊維の高級仕上げに最適化しており、高品質と低コストを同時に実現する。

繊維に与えるソフト感・滑らかさ・なめらかさは従来品と同等以上で、繊維本来の風合いを損なうことはない。高機能にも関わらず、1つの薄片を大容量で希釈できるため、単位コストを大幅に削減できるだけでなく、作業工程の簡略化による労務時間短縮にも寄与する。

もう1つの利点は、添加工程での「黄変リスク」が極めて低い点。Sylic F3605は白生地や淡色生地でも変褪色を招きにくく、色堅牢性を保持したまま高い柔軟効果を発揮。再加工による歩留まり低下やロスコストが削減されるため、継続的な安定出荷が可能となる。

さらに、製品は低温から常温での高濃度薄片のため、倉庫出荷～現場溶解までの搬送コスト・保管コストも従来比で抑制できる。

寧波イノファームケム株式会社は価格テーブルを公開しており、ロット単位で柔軟に対応できる体制を整えている。このSylic F3605は「高品質」と「低単価」を同時に叶える後工程ソリューションとして、世界的に厳しい価格競争に晒される日本・アジア各国の繊維メーカーにとって、次世代の武器になると期待される。

当社は、今後もお客様の生産効率アップと品質向上を支援する高付加価値なテキスタイル化学品の開発に注力する方針だ。