綿とポリエステルを混紡した生地は、快適さと通気性、そして強度という相反する特徴を兼ね備えているため、幅広く用いられています。しかしこのような混紡布に高機能な撥水·撥油を付与するには、天然繊維と合成繊維の化学的性質の違いゆえに、均質で効果的な加工が難しく、品質劣化を防ぐための専用処方が欠かせません。


そこで注目されているのが、非イオン系繊維助剤です。イオン性助剤と異なり、混紡布を構成する各繊維種や他の仕上剤とも極めて相性が良く、加工浴の安定性を保ちながら悪影響を最小化できます。代表例となるJL-107は既存の連続加工ラインへスムーズに導入でき、生産の安定性と再現性を同時に確保します。


綿ポリエステル混紡布を扱う場合、それぞれの吸収率や反応性の違いを踏まえた処方設計が必須です。JL-107のような非イオン系反応型撥水架橋剤は、綿とポリエステルの両方と均一に結合し、一体化した保護被膜を形成。これにより、繰り返しの洗濯後も撥水効果が低下せず、製品寿命の延伸と性能維持が図れます。


さらに同助剤は優れた防汚·防油性を付与し、一般の油汚れに対する抵抗力を高め、お手入れの簡便化にも貢献します。製造現場においては、非イオン系助剤の選定が、快適性と高機能性の両立を求める市場ニーズに応えるプレミアム混紡布を生み出す決め手になります。仕上げ後も風合い、色調、堅ろう度がほぼ変化せず、高付加価値を保ちます。