合成繊維ブレンド地の需要は拡大の一途をたどっています。耐久性に優れたポリエステルと通気性・吸湿性に優れた綿を融合させたT/C(ポリエステル綿)やCVC(カバー綿)が代表格です。しかし、それらの良質な風合いを最終仕上げでいかに落とさず引き出すかは、専用の化学品設計がカギとなります。


このような課題に真正面から取り組む寧波イノファームケム株式会社が、最新開発の親水性ソフナー(商品名:ナッピング剤30317-50)を市場投入しました。同剤は、T/C・CVC特有の難易度の高い仕上げ要求を的確に満たすために、フィブリル階層を含むマイクロファイバー構造までコントロールする独自技術を応用したものです。


本製品は脂肪酸アミド系化合物とシリコーン系ソフナーの特殊コンビネーションにより、合成繊維表面ゲル層を均一に柔軟化。結果として、生地全体に豊かなフワ感を生み出し、肌触りまろやかな“本物の柔らかさ”を実現します。特にナッピング加工に要する時間が短縮されるため、生産効率の向上にも大きく貢献します。


染色バス直添加でも高い安定性を保ち、後工程追加なしで柔軟工程と染色工程を一体化可能。これにより工程集約、省エネルギー、納期短縮を同時に実現します。また、イエロー化のリスクが極めて低く、色落ちや変退色の影響も最小限に抑えるため、豊かな色表現を重視するファッションブランドに最適です。


さらに、起毛後の次工程(プリント、裁断、縫製など)での悪影響を与えない設計で、生産ライン全体の品質維持を支援します。高付加価値合成繊維織物の仕上げに求められる「手触りの良さ」「均一な起毛」「色味保持」「工程効率」の全てをバランスよく満たす、新基準となるソリューションです。