サステナブルなファッションへの転換が加速するなか、染色・整理加工で使う薬剤にも新たな基準が求められている。寧波イノファームケム株式会社は、こうした潮流に先駆けて「KR-525」を開発。Oeko-Tex認証を取得した非イオン性ソフナーフレークで、性能を落とすことなく環境への負荷を大幅に削減した。

従来の柔軟仕上げ剤には皮膚刺激性物質が残存しやすく、製品廃棄時も環境への影響が懸念されてきた。KR-525は原料選定段階で厳格な有害物質チェックを実施し、繊維製品基準100規格に準拠。これにより、ホワイトやペールカラー製品でも黄変リスクを抑えながら、仕上がりの風合いは従来比を上回る柔らかさとふくらみを与える。

綿100%、ポリエステル、ブレンド糸まで幅広く対応し、加工時の再仕上げロスも軽減できる。Oeko-Texロゴを付けることでリテールでの訴求力も高まり、ブランドのサステナビリティ・アピールにつながる。今後、国際的な脱炭素規制が一段と強まる見通しだが、KR-525導入はそうした課題を先取りする選択肢となる。

寧波イノファームケム株式会社の開発チームは「持続可能なテキサイルケミストリーを単なる理想でなく日常にする」と意気込む。KR-525は地球にも人にも優しい染色整理剤として、ファッションサプライチェーン全体の脱炭素化に貢献していく。