生地の“手ざわり”は消費者の品質判断に直結する重要なファクター。しかし合成繊維は素材本来の特性上、やわらかさや高級感を付与することが難しいとされる。そこで今、繊維化学の最新技術がその常識を覆していく。寧波イノファームケム株式会社は、繊維の風合いを根本的に変える化学処理剤で注目を集めている。


同社のフラッグシップ製品・CX-7065は、ブロック共重合型シリコーンエマルションとして設計された高性能処理剤。化繊の表面を分子レベルで改質し、これまでにないやわらかさ、ふくらみ、なめらかさをもたらす。ポリエステルやナイロン、アクリル、それらの混紡にも幅広く適用でき、加工後も洗濯や長期使用に耐える耐久性を併せ持つ。


CX-7065が高い効果を発揮できるのは、ポリシロキサン、ポリアミン、ポリエーテルを巧みに組み合わせた多段ブロック構造によるもの。これにより繊維表面への定着が深く均一になり、風合いの均質化を実現する。加えて高せん断、弱カチオン性（pH 6.5±0.5）から高温プロセスまで幅広い加工条件下で優れた安定性を維持し、ライン停止や品質ムラのリスクを低減する。


さらにCX-7065は欧州 OEKO-TEX 100 基準をクリアする環境配慮型処方。持続可能な生産ラインを目指す製造業者にも最適だ。手ざわりを高めるだけでなく、高付加価値化された製品ポートフォリオを構築できる点も大きなメリットとなる。同社は高機能な仕上げ剤をリーズナブルに提供する立場から、国内各社の生産現場に安定供給を続けている。


高級ホームテキスタイルから高機能スポーツウェアまで、市場ニーズの多様化が進む現在、最終製品の触感をターゲット別に設計できる柔軟性は競争力の源泉となる。CX-7065を組み込むことで、手触りで差をつけられる次世代化繊製品の開発が大きく前進する。