サステナビリティへの要求は、世界中のファッションサプライチェーンにおいて急速な標準化を進めている。この潮流を見据けた寧波イノファームケム株式会社は、繊維用途補助剤の開発・供給で「環境負荷削減」と「高い付加価値性能」を両立させた製品群を拡充している。グリーンケミストリーの知見と独自の重合技術を融合させた同社の戦略は、日本企業を含むブランド／工場のエシカル化を強力に後押しする。


今回注目の製品は超柔・弾性疎水性ブロックシリコーン油 Rg-St1020。ポリエステル・ナイロンなどの合成繊維に対し、従来比を上回る嵩高感と伸ばしたときの戻りの軽さを付与する次世代ソフトナーである。配方段階でAPEO や REACH 制限物質を徹底的に排除し、Oeko-Tex スタンダード100やZDHC MRSLに対応。仕上げ加工現場における排水基準クリアも容易になる。


工業的な利点も見逃せない。耐酸・耐アルカリ・高せん断安定性に優れ、染浴組成を最適化する段階で段取り工数が減る。また、低温での固定が可能なため、エネルギー消費量は従来比で最大25%削減に貢献。加工不良の再仕上げが不要になることで、水・薬品・時間の無駄を省く。繊維メーカーが求める「低黄変性」に関しても、長時間の熱履歴後でも色調変化を抑制し、淡色布への適用拡大を可能にした。


寧波イノファームケムは純粋な化学品サプライヤーにとどまらず、SDGsやESG報告書開示を見据えた技術サポート体制を整備。カスタマイズ試験データ、ライフサイクルCO₂削減試算書の提供を通じて、顧客のサステナブル生産目標達成を包括的に支援する。国内商社・加工工場はもちろん、海外の縫製拠点まで、ワンストップで責任あるソリューションを供給可能だ。


同社のブロックシリコーン油製品群は、今後数年で地球温暖化係数の低いグレードやバイオベース原料調達比率を高めていく計画。脱プラスチック素材への適合も模索しており、繊維業界のサーキュラーエコノミー実現に向けて着実に歩みを進めている。