ファッション業界が脱炭素時代を迎える中、製造工程の省エネ・省資源化と高付加価値仕上げの両立が急務となっている。特に、ポリエステルと綿を組み合わせた混紡布で「形態安定性」と「ナチュラルな厚み」を同時に高めることは従来、多工程と高温処理を要していた。こうした市場ニーズに対し、寧波イノファームケム株式会社は室温ワンショットパッド処理で高い剛性感を付与する陰イオン型ハリ剤「KR-856E」をラインナップしている。

KR-856E は乳白色エマルション型高分子共重合体。30℃程度の低温処理でポリエステル繊維と綿繊維双方に均一に吸着し、かさ高くしなやかな厚みを実現する。また、高温キュアを伴わないため、消費電力・CO₂排出量の削減にも直結する。同一浴で柔軟剤との併用が可能なため、別工程での薬剤投入や多段水洗いを省略でき、水資源の使用も抑制できるという。

同社は綿・ポリエステル混紡向けアクセサリー薬剤サプライヤーとして国内外で実績を持ち、製品の安定供給と技術サポートに注力。KR-856E は、複数回塗工を不要にする高い効率性を兼ね備え、資源効率を高めながら、洗濯耐久性に優れたハリ効果を発揮する。さらに、表面仕上剤(ブライトナー)との併用に適しており、バティック生地などカレンダー仕上げ後に優れた光沢をもたらす。

繊維メーカー向けに、試験加工のための技術データやご要望に応じた供給体制を整えている。KR-856E の導入によって、製品寿命を延伸しながら、生産工程全体の効率化と環境負荷低減を実現できる。サンプルご請求や価格お問い合わせは、寧波イノファームケム株式会社窓口まで。