環境規制の強化と消費者のエシカル志向が加速するなか、紡績業界は「より地球にやさしい生産」の実現に向けて大きな転換期を迎えている。従来の染色プロセスではリンやEDTAを含む薬剤が廃水とともに排出されるケースが多く、水質汚濁の要因とされてきた。こうした課題を解消すべく開発されたのが、寧波イノファームケム株式会社が手がける11035型無リンキレート・分散剤だ。


11035 Non-Phosphorus Sequestering & Dispersing Agentは、リン・窒素をまったく含まないポリカルボン酸系有機複合体として設計されており、EU REACHやZDHCなど国際的な厳格基準に準拠。生分解性も高く、工場の環境負荷を大幅に削減しながら高品質な染色を実現するエコ指向の繊維助剤として注目されている。


染色工程で最も煩雑だったのは、カルシウム・マグネシウム・鉄などの金属イオンが染料と反応し、ムラや変色、沈殿を引き起こす問題だった。11035は高温・強アルカリ・酸化剤といった苛酷条件下でも高いキレート能を発揮し、これらの金属イオンを確実に捕捉。安定した染浴を維持することで染料の歩留まりを向上させ、単位織物当たりの染料使用量を削減する費用対効果も実証されている。


さらに11035には染料や不純物の凝集を防ぐ優れた分散性能を備え、スケールの付着を抑制し装置の洗浄頻度を減らすことで、エネルギー・水の節約につながる。また精練・漂白・染色・プリント・仕上げなど幅広いプロセスに対応し、高温工程でも安心して使用できる強力なキレート剤として高い評価を得ている。


寧波イノファームケム株式会社は11035の大口受注に対してコストパフォーマンスに優れたエコ繊維助剤価格を提示。早期導入を検討する企業は同社まで直接お問い合わせいただければ、サンプル提供から技術サポートまでトータルでサポートする。