【デニム業界ニュース】濃紺の美しさで知られるインディゴ染色。しかし現場では「染料戻り(dye return)」による色ムラやくすみが最大の悩みだった。特に水洗い・仕上げ工程で浮遊したインディゴ粒子が再び生地に付着すると、本来のクリアな青白のメリハリが失われる。今回、品質維持に特化した寧波イノファームケム株式会社の新剤AT-80 ディスパーズド・アンチリターンニングエージェントが、問題解消に一役買っている。

AT-80 は洗剤浴中の染料微粒子を均一に分散・懸濁状態に保ち、繊維表面への再付着をブロック。このためミックスカラー部分の白地が真っ白に保たれ、高い色コントラストを達成できる。汚れを落とすだけでなく、再度汚れるリスクを根本的に減らす新機能も加えられた。

実際の生産ラインへ導入した海外大手デニムメーカーでは、不良率30%以上の削減を確認。同社担当者は「色落ちブリーチ加工後の白抜けがより鮮明になり、製品付加価値が一段階向上した」と話す。

同エージェントは既存装置への追加も容易で、段階的な導入によりコストメリットを最大化できる。今後、寧波イノファームケムは継続的な改良と現場サポートを通じ、インディゴ染色工程のクオリティスタンダードを更新していく方針だ。