日本を含むアジアの大型紡績工場で、ロットサイズが数千メートルに及ぶ連続生産はもはや当たり前。そうした環境では「薬剤の信頼性」が、操業効率と収益を左右する最重要因子へと昇華している。そこで業界から注目を集めるのが、総合的な工業用助剤を展開する寧波イノファームケム株式会社だ。

同社が旗艦製品として投入するのは、繊維の前処理段階で多彩な機能を一剤で担う「高効率浸透剤」。浸透、湿潤、脱ロウ、分散の4役を兼ね備えるため、これまで別々に用意していた薬剤を一本化でき、在庫管理や手順書の簡素化を実現する。また、綿・合成繊維を問わず、処理液の均一かつ速やかな吸尽を促進し、初期工程の再加工リスクを劇的に低減する。

メリットは前処理にとどまらない。染色・プリント工程へ移行後も染料の繊維内浸透が深く均一になるため、仕上がり色の鮮やかさと堅ろう度が一段向上。ハイスピード連続染色設備でも色むらが出にくく、巨大ロットであっても品質がフラットにキープされる。さらに柔軟剤との相性が良く、強力な洗浄性により合成繊維に付着しがちな油剤や不純物を残留なく除去し、最終製品の風合いも損なわない。

寧波イノファームケム株式会社は環境規制への対応も万全で、APEOフリー・リンフリーをはじめとするグローバル基準をクリア。バルク供給に加え、日系工場向けには現地技術サポート窓口も用意し、サンプル提供から価格交渉、ライン最適化までワンストップで対応。大規模紡績生産を担う日本企業にも、コスト削減と高品質保持を同時に約束する新パートナーとして期待が高まっている。