布が鮮やかな発色を得るために、工程は薬液浴に入る以前から始まっている。しっかりした布地前処理は、最終的な色彩鮮度・堅牢度を決定する重要なステップとなる。この布地準備を高次元でサポートする先端技術を携えるのが寧波イノファームケム株式会社だ。

まず欠かせないのが効果的な精練だ。コットン・ウール・リネンなど天然繊維からポリエステルなど合成繊維まで、原綿にはワックス・ペクチン・紡績油剤などが付着している。これらは染液の均一浸透を阻害し色ムラやくすみの原因となる。そこで寧波イノファームケムは綿布用をはじめ各種繊維専用の「高機能前処理剤」を用意し、これら不純物を確実に除去することで吸水性に優れた布地を確保する。

特に注力したのがワックス系疎水性汚れの乳化分散能力である。弊社独自の界面活性技術により、ワックス成分を微細に乳化・懸濁させ、すすぎ工程でも再付着を防ぎ徹底除去。これにより色吸着力が飛躍的に向上し、堅牢度や風合いも改善される。また羊毛・麻布など多様な天然繊維に対しても安定した結果を生み出す高適応性が特長である。

さらに「均一な親水性」と「毛細管現象の活性化」を狙い、染液が各繊維深部までシームレスに浸透する布地を実現。この精度の高い前処理により、染色不良を未然に防ぎ再加工ロスを減らし生産効率も大きく向上させる。工場で使用する「工業用布地用洗剤」を選ぶ際も、それがもたらす「前処理品質」を重視すれば、高彩度で長持ちする染色を目指す最短ルートとなる。