寧波イノファームケム株式会社は、医薬分野で幅広く活用される高機能ポリマー「ポリビニルピロリドンK30(PVP K30)」の優位性にスポットを当て、最新の開発動向を発表した。

PVP K30は、卓⻅な水溶性と適度な吸湿性を兼ね備えた代表的な医薬品賦形剤。錠剤・顆粒から注射剤・点眼剤まで、あらゆる剤形で薬物の安定性と有効性を高めることが可能だ。今回、同社はその用途を次の6領域に整理し、品質管理指針も併せて公開した。

  • 錠剤:優れた接着性により打錠時の欠けや崩壊を防ぎ、均一な製剤強度を確保。
  • 溶解補助:低溶解性APIの溶解速度を著しく向上させ、静注などでの迅速な血中移行を実現。
  • 安定化剤:熱や酵素に脆弱な活性成分を保護し、長期保存時の活性低下を抑制。
  • 分散剤:懸濁液・色素配合製剤での凝集や沈殿を防ぎ、均一な含量を維持。
  • 流動補助:カプセル充填用粉末の流動性を改善し、高効率・高精度な製造を支援。
  • 低刺激性:眼科製剤向けの安全性基準を満たし、刺激性を最小限に抑えた添加剤として活用。

現行の製剤開発では、高純度かつロット間変動の少ないPVP K30の調達が製品の品質に直結する。寧波イノファームケム株式会社は、GMP対応工場で医薬品グレード規格に準じた製造を行い、各国薬局方との適合性を保証する体制を整えている。

今後も同社は、製剤設計に求められる安全性データの拡充と用途開拓を進め、グローバルな医薬・バイオ市場への展開を加速する方針だ。