寧波イノファームケム株式会社は、ファインケミカルの設計に欠かせない高純度の中間体を世界中のR&Dチームへ供給しており、そのラインナップに3,5-ジクロロ-2-ピリジンカルボン酸（CAS 81719-53-1）が新たに加わった。

ピリジン骨格を含む化合物は、医薬のAPIや新規農薬、機能性材料など幅広い分野の鍵を握る。各用途ごとに求められる官能基パターンは異なるため、柔軟に改変が可能な汎用中間体の存在が欠かせない。ここで注目されるのが、3,5-ジクロロ-2-ピリジンカルボン酸である。ピリジン環の2位にカルボキシル、さらに3,5位に塩素を配置した特徴的な構造により、段階的かつ選択的な官能基変換が容易に施せる。

この化合物の最大の利点は、二つの反応点が独立して働く点にある。
・カルボン酸部位：エステル化・酸アミド形成・酸塩化物化などを経て、任意の側鎖をピリジン骨格へ導入可能。
・塩素部位：求核置換反応やクロスカップリングによるさまざまな置換基の付加を可能にし、ヘテロ環の多様性を一挙に拡張する。

こうした優れた反応選択性を活かし、研究機関や生産サイトでは医薬のレセプター標的分子、環境負荷の低い新規農薬、さらには次世代有機EL材料などへの応用が急速に進んでいる。合成プロセス全体の歩留まりを左右するのは中間体の純度である。寧波イノファームケムは工場規模での精密純製技術を確立しており、高純度・安定供給を実現。小口試験用からトン単位の製造ロットまで、柔軟な調達形態に対応している。

今後ますます高度なピリジン系化合物の需要が高まる中、3,5-ジクロロ-2-ピリジンカルボン酸は化学合成の“足場”として欠かせない存在となり、イノベーション創出を後押しする。