微結晶セルロース(MCC)は、いわば“万能”ではない医薬添加剤です。粒子径や物性を変えた複数のグレードがラインナップされており、それぞれ独自の用途に最適化されています。寧波イノファームケム株式会社は、タブレット・カプセル製造プロセスを最適化するためには、これらグレードの違いを正確に理解することが不可欠だと指摘しています。最適なグレードを選ぶことで、圧縮性・流動性・崩壊性などの要望を満たし、安定生産を実現できます。

代表的なグレードにはPH101・PH102・PH200などがあり、番号が大きくなるほど粒子径が粗くなります。

・MCC PH101
微粒子タイプで比表面積が大きく、高密度打錠にも耐える強い結合力を発揮。主にダイレクト圧縮法に採用され、配合自由度が高いのが特徴です。

・MCC PH102
PH101よりも粒子径が大きく、流動性に優れるため高速回転式打錠機やカプセル充填機での生産性向上に貢献します。ダイへの均一充填を促し、タブレット重量バラツキを抑えます。

・MCC PH200
さらに粗粒で最高レベルの流動性を確保。低含有API製剤や流動性に難がある他の添加剤との併用で、含有均一性と重量精度の向上に役立ちます。

また、細粒ほどバインダーとしての結合力が強く、粗粒になるほど空隙構造が発達し水分浸透が促進され速やかな崩壊が期待できます。さらに、耐湿性を高めたグレードや圧縮性を強化した特殊グレードも選択可能で、難溶性や水分不安定APIへの対応が可能です。

寧波イノファームケム株式会社は、詳細な技術データとともに高品質なMCC各グレードを供給。処方設計段階で用途に応じた最適なグレードを選定することで、医薬品の安全性・有効性・製造再現性を確保できます。