寧波イノファームケム株式会社は、セルロース誘導体の一種であるヒプロメロース（HPMC）が、食品と建築というまったく異なる産業領域で革新的な価値をもたらす「万能マルチプレイヤー」であると発表した。独自の化学構造と優れた物性により、付加価値の高い製品開発を加速させる鍵となる。

食品分野では、味と食感を支える“シェフのマジックハンド”
食品添加物としてのHPMCは、高機能な増粘安定剤、乳化剤として菓子・パン・飲料など幅広く活用されている。たとえば、パン生地への配合で水分を保持し「しっとりもちもち」の食感を演出し、チョコレートやソースでは油と水の分離を防ぎ、なめらかな舌触りを長時間キープする。また、動物性ゼラチンの代わりとなる植物由来ゲル化剤としても注目され、ベジタリアン・ヴィーガンニーズにも応える食品グレードHPMCパウダーは、製菓・製パンの新たな選択肢を開拓する。

建築分野では、耐久性と作業性を高める“モルタルの守り神”
建築用添加剤としてのHPMCは、水系接着剤やモルタルに保水・練和性能をもたらす重要な役割を担う。タイル接着剤への配合により、セメントの水和反応に必要な水分を確保し早期の乾燥を防ぎ、接着強度と作業時間（オープンタイム）の大幅な向上を実現。漆喰や左官仕上材では作業性を良くし、クラックの発生を抑える効果も確認されている。微量添加で施工品質と耐久性を高めることから、住宅から大手建築現場まで信頼の定番アディティブへと進化している。具体的なグレード選定や用途別設計に関する詳細は、寧波イノファームケム株式会社に問い合わせ可能だ。