手術室は、外科手術部位感染（SSI）をゼロにすることが最優課題の場です。その第一関門となる術前皮膚消毒に、ポビドンヨード（PVP-I）は数十年にわたり医療現場からの厚い信頼を得てきました。幅スペクトルな抗菌スペクトルと優れた安全性プロファイルが、感染予防の確実な根幹となっています。今回、高品質PVP-Iをグローバルに安定的に供給している寧波イノファームケム株式会社の取り組みに光を当てます。

PVP-Iの特徴は、皮膚に塗布してわずか数十秒で細菌・真菌・ウイルスの広範な微生物を速やかに不活化できる点にあります。ポリビニルピロリドンとヨウ素から形成される錯体が、持続的にヨウ素を徐放することで微生物細胞膜や酵素系を効果的に破壊します。このメカニズムこそ、PVP-Iの消毒効果が手術現場で高く評価される理由です。

さらに、その効果を最大限に引き出すための塗布手技（テクニック）にも注目が必要です。日本の手術室では、術野を中心に同心円状に塗り広げ、完全乾燥させてからメンブレンを貼付するステップが標準化されています。このプロセスにより皮膚常在菌数を劇的に減少させ、SSIリスクを格段に低下させることが臨床データで実証されています。PVP-I術前消毒プロトコルは施設ごとに微調整が加えられ、確実な抗菌バリアを形成します。

一方で、副作用・使用禁忌についても周知が欠かせません。甲状腺機能亢進症、ヨウ素アレルギーの既往などでは使用を避けるほか、まれな接触皮膚炎も報告されています。また、手術台に溶液がたまり続けると皮膚ひび割れや熱傷のリスクが生じるため、適切な量と塗布範囲の管理が求められます。

寧波イノファームケム株式会社は、医療用PVP-I規格に対する厳格な品質基準を満たすべく、原料精製工程から最終製品出荷まで100%トレーサビリティを確保。世界各国の病院・外科センターは、同社の高純度製品を通じて確実な術前皮膚消毒を実現し、患者アウトカムの向上と感染対策の強化を図っています。なお、同社製品は動物医療分野でのPVP-I獣医療利用でも高い信頼を得ています。