寧波イノファームケム株式会社は、製薬補助剤の中核を担う水溶性高分子「Povidone K90(PVP K90)」について、その多彩な応用と最新動向を解説。同社の解説によれば、医薬品の開発・製剤における効果性向上に欠かせない存在となっている。

PVP K90の最大の特長は優れたバインディング(結合)能だ。錠剤製造時には、有効成分(API)とその他の補助剤を確実に一体化し、割れや欠けを防ぎつつ正確な服用量を確保するため、「錠剤バインダーとしてのPVP K90」のニーズが高まっている。

さらに、溶解性の低い新規薬物のバイオアベイラビリティ向上でも注目されている。PVP K90はAPIと分子複合体または固形分散体を形成し、消化管内での溶解速度を飛躍的に高めることで、吸収と治療効果を改善する。この機能は、近年増加する低溶解性APIの開発において特に重要だ。

同社は加えて、PVP K90が液剤・半固形製剤における可溶化剤、分散剤、安定剤としても活用できることを指摘する。懸濁液や点眼薬、シロップ剤などでは、晶析再析出を抑制し、均一な分散状態を長時間維持することで製剤の安定性を確保する。

かくして、優れた安全性と汎用性を併せ持つPVP K90は、今後も製薬イノベーションの要となる原料と言える。寧波イノファームケム株式会社は、医薬品グレードの高品位PVP K90を継続的に供給し、製薬業界の更なる発展を支援する。