製錠やカプセル充填といった固形製剤の製造において、粉末がスムーズに流れることが連続生産の生命線である。しかし、粒子径や形状が不均一なままではタブレットの重量・硬さ・含量均一性が乱れかねない。その難題を克服するのが、CAS 番号 7631-86-9 に該当する微細無定形フュームドシリカだ。寧波イノファームケム株式会社が、その科学的根拠を公開した。

粉末の流れを阻む主犯は、粒子間の摩擦力と毛細管力。グラニュレーションなどで生成した製薬粉末は、不規則形状と微粉が絡み合い流動性を悪化させやすい。フュームドシリカは、平均粒子径がナノレベルの極微粒子という特徴を活かし、大きな製薬粒子表面に吸着して仮想的な「潤滑被膜」を形成する。これにより、表面の凹凸がフラット化され接触点が減り、摩擦係数も著しく低下する。結果として安息角が小さくなり流動性が飛躍的に改善される。

さらに、フュームドシリカは高比表面積を誇るため、残存水分を効率的に吸着・保持できる。湿気が原因の凝集やブリッジングを防ぎ、粉末の自由流動状態を長時間維持する。潤滑作用と湿分制御という“２つの仕組み”が相乗効果を生み、タブレット圧縮やカプセル充填時の重量バラツキを抑制する。同社は、「機能を決めるのは添加量である」と強調。不足すれば効果が出ず、逆に過剰に添加するとシリカ自身が障害物となり、場合によって流動性を損なう恐れもある。そのため、製剤設計段階で最適濃度を見極め、添加工程での均一分散を厳密に管理する必要がある。

結論として、フュームドシリカは単なる充填剤ではなく、製造プロセスの効率と製品品質にダイレクトに影響するアクティブな機能性添加剤である。高純度フュームドシリカの安定調達と、適切な処方ノウハウを求める製薬企業にとって、寧波イノファームケム株式会社との連携が“より均一で、より信頼性の高い”医薬品生産への近道となる。