ポリビニルピロリドン(PVP)は、その分子量に応じた多彩なグレードがそろう高機能ポリマーです。寧波イノファームケム株式会社では、「どのPVPが最適か」——お客様からのこの問いかけに日々応えています。本稿では、最もバランスの取れたグレードと評価される「PVP K17」に焦点を当て、その特徴と、皮膜形成剤・粘度調整剤として選ばれる理由を分かりやすく整理します。

PVPの「K値」はフィケンツッシャーのK値を示し、分子量、すなわち溶液の粘度と深く関係します。具体的には15、17、30、60、90などがあり、数値が大きいほど高粘度・高分子量になります。そのなかでK17は“中間”に位置し、過剰な粘り気を避けながら、皮膜強度と柔軟性のバランスを両立させます。

化粧品のヘアスタイリング製品では、軽やかな仕上がりでありながら適度なセット力を得たいケースが多く、PVP K17はまさにこの要求に応えます。また溶液粘度を過度に上げずに適度な粘度を付与するため、スプレーやローションなど流動性が求められる処方で威力を発揮します。

医薬分野でも、溶解性向上やバインダーとしての基本性能を備えたまま、低粘度で取り扱いやすいという利点から、錠剤コーティングや経口液剤などで採用が進んでいます。さらに有機溶媒との親和性が高く、非イオン性のため陽イオン・陰イオン界面活性剤との相容性にも優れ、処方の幅が広がります。

接着剤、コーティング剤、繊維加工用途では、明瞭かつ柔軟な皮膜を必要とする工程でPVP K17が脚光を浴びています。繊維のハンドを損なわずに表面改質を行うPVP K17 for textilesや、低粘度でも充分な接着強度を確保するPVP K17 adhesive propertiesなど、その汎用性は実績に裏付けられています。

PVPのグレード選定の際は、目標粘度・皮膜物性・最終用途の観点から総合的に判断してください。寧波イノファームケム株式会社は、高品質なPVP K17の供給に加え、製品開発フェーズからの技術サポートをご提供しています。ご質問・ご相談はお気軽にどうぞ。