寧波イノファームケム株式会社は、医薬・化粧品でおなじみの水溶性高分子PVP(Polyvinylpyrrolidone)を、工業用途向けの高純度規格で提供しています。今回は、PVP K30グレードおよびPVP K90グレードが製造工程でどのように活用されているか、主要な事例を整理してご紹介します。

塗料・コーティング剤：顔料分散の要

PVPは液中の顔料や充填剤の分散性と沈降防止に優れ、塗膜の均質化と耐久性向上を支えます。また、フィルム形成能により保護性能を高め、配合の簡便さから国内外の塗料メーカーに採用実績を広げています。

水系接着剤：シール部の“切れ味”を支える

ふせんや封筒のリモイス式接着に必須な水活性接着剤では、PVPの優れたタック性と凝聚性が接着強度を増大。さらに、フレキシブル基材向けのホットメルト・プレッシャー接着剤にも配合され、低温流動性と耐久バランスの向上に大きく寄与しています。

グラスファイバー：単糸接着・サイズ剤として

建築、自動車、船舶向けグラスファイバー強化プラスチック(FRP)の生産では、PVPがガラス糸同士をしっかり結束させ、加工時のフイラー飛散を抑制。耐摩耗性とハンドリング性を高めるプロテクティブコートとして欠かせない存在です。

インキジェットインク：高精度プリンティングの要員

インクジェット用色材分散液では、PVPが液滴の凝集を防ぎ粘度を安定させることで、目詰まりレスのシャープな印字性能を実現。カラーフィルター製造向き顔料インクにもすでに採用されています。

その他多彩な用途

農薬懸濁剤・バインダー、リチウムイオン電池電極バインダー、繊維染め・プリント糊料など、PVPは幅広い工程で利用可能。溶解性と多官能基結合能の組み合わせが、プロセス改善のカギを握ります。

製造の高品質化と工程効率を求める企業のニーズに応える、高品質PYP原料調達先として寧波イノファームケム株式会社が業界を支えています。