寧波イノファームケム株式会社は、製剤開発を支える高純度化学中間体を世界中に安定的に供給しています。その中核を担うのがポビドンK15(PVPK15)であり、医薬品添加剤としての多彩な機能が医薬品の品質・効果に直結します。錠剛性向上からAPIの溶出改善まで、PVPK15がいかなる局面で価値を発揮するのか、同社の技術担当がまとめました。

錠剤・カプセルの成形性を左右する粘結性
粉末圧縮時の凝集力は製剤強度の要。PVPK15は優れたバインダーとして働き、ハンドリングや包装段階での破損を防ぐだけでなく、服用時まで形状維持を実現します。寧波イノファームケムが供給するPVPK15原料は、厳格な粒度管理により錠剤硬さと崩壊性を両立し、製造ロット間のばらつきを極小化しています。

疎水性APIの溶出を促進する可溶化技術
最近の創薬候補は水溶性に課題を抱えるケースが増えています。PVPK15はこれらの薬物と分子レベルで錯体を形成し、消化管内での溶出速度を高めることで生体利用能を改善。結果として所要投与量を抑え、副作用リスクの低減にも貢献します。

皮膜形成・酵素安定化など応用範囲は広範
吸湿性と皮膜形成能を活かし、錠剤・カプセルのフィルムコーティングに使用することで味覚マスキング・飲みやすさ向上・徐放性付与といった多機能化も可能。また、酵素や熱感受性医薬品に対しては安定剤として効力維持に寄与し、流通・保管期間中の品質劣化を抑制します。

グローバル品質基準への完全準拠
当社のPVPK15は米国薬局方(USP)、欧州薬局方(EP)、中国薬典(CP)、日本薬局方(JP)のすべてに適合し、高純度のままトレーサビリティが確保されています。錠剤・液剤・注射剤、いずれの剤形にも安心してご使用いただけます。

用途拡大:衛生製品/化粧品分野へも
ポビドン誘導体は手指消毒剤やスキンケア製品においても皮膚適合性抗菌活性を兼ね備えることから需要が急増。製薬用途で培った高い品質体制は、関連分野への応用展開でも開発スピードの向上につながっています。

寧波イノファームケムは今後も医薬品開発の現場ニーズに寄り添い、お客様のイノベーションを化学品供給面で確実に支援してまいります。