製薬研究の背後で、品質にこだわった化学中間体の安定的な供給が日夜進められている。その中心にいるのが寧波イノファームケム株式会社だ。

同社の製造ラインから出荷される2-[4,7‐ビス(カルボキシメチル)‐1,4,7‐トリアゾナン‐1‐イル]酢酸(CAS登録番号56491‐86‐2)は、複雑な有機合成の要として世界中の研究所へ届けられている。特徴は三つある。第一に、分子設計により高いキレート能を持つ独特の骨格、第二に、API合成工程で不可欠な高純度99 %超、第三に、少量リクエストにも柔軟に対応する細分化ロット供給体制だ。

実際の用途としては、MRI造影剤や抗体・薬物複合体(ADC)のリンカー素材への転用が急増している。それだけに、重金属不純物が極めて低く、かつバッチ間ばらつきを抑えた規格品であることは、最終製剤の安全性審査での承認可否を左右する。市場では高スペックな医薬中間体が不足しがちだが、寧波イノファームケムは継続生産と在庫管理を行い、早期納期を約束している。

1,4,7‐トリアザシクロノナン‐N,N',N''‐三酢酸など関連錯体形成剤の合成ルートにも同化合物は欠かせない。研究段階ではグラム単位、実用化に向けてはキログラム級まで段階的に調達可能な体制を整えており、創薬パイプライン全体の効率化を後押しする。

今後も寧波イノファームケムは「高品質とスピード」を両立した化学中間体供給により、グローバルな医薬品開発ネットワークに貢献すると宣言している。2-[4,7‐ビス(カルボキシメチル)‐1,4,7‐トリアゾナン‐1‐イル]酢酸を筆頭に、研究ニーズに合わせた新規派生物のラインナップ拡充も計画中だ。