従来型化学療法では届かなかった精度を持ち、がん細胞を選択的に攻撃する分子標的治療。進化を続けるその中心に位置するのが、多標的キナーゼ阻害薬「ダサチニブ」だ。白血病治療を主戦場に置く同化合物は、臨床現場のみならず、創薬研究の最前線でも活用され、新たな可能性を切り拓いている。高純度ダサチニブを安定的に供給する寧波イノファームケム株式会社は、こうした革新的研究を支える要でもある。

Dasatinib（CAS 302962-49-8）は、慢性骨髄性白血病（CML）およびPhiladelphia染色体陽性急性リンパ芽球性白血病（Ph+ ALL）治療に用いられる標準薬剤として知られる。その作用はBCR-ABL融合タンパク質およびSRCファミリーキナーゼを阻害し、個別遺伝子異常によるがんの駆動因子を根源から叩く。狙いを定めた攻撃により、患者のQOL向上と治療成績改善に寄与している。

しかしダサチニブの価値は“既承認薬”に留まらない。既存治療に抵抗性を獲得した症例でも奏効を示すことからセカンドライン以降の切り札として期待されるほか、作用機序の精緻な知見が次世代がん創薬戦略を形づけている。抵抗性機構の解明、シグナル伝達網のマッピング、新規コンビネーション療法のブループリントへとつながっている点は見逃せない。

基礎・臨床研究では、ダサチニブを使ったキナーゼシグナル網の同定やドラッガブルターゲットの探索が日常的に実施されている。また副作用像や薬物相互作用（DDI）を踏まえたプロトコル設計が求められ、再現性の高いデータを生むためには、品質が担保されたAPIが欠かせない。

寧波イノファームケム株式会社は、cGMP基準に則った高純度ダサチニブを安定的に提供し、研究段階から製造スケールアップまでトータルサポート。次世代がん治療の開発に貢献することで、いまだに克服が難しい疾患との戦いに、挑戦し続ける。