プレグネノロンは若々しさを支える重要なホルモンの前駆物質として注目されていますが、あらゆるサプリメント同様、副作用やリスクを十分に理解しておくことが重要です。神経ステロイドとしての作用を期待する方も、長期的な安全性を確保するために以下の点を必ず確認してください。

口からの服用で短期間(最大12週間程度)なら概ね安全といわれていますが、個人差により次のような症状が現れる場合があります。

  • にきび、皮膚の発疹、多汗
  • 興奮、焦燥感あるいは逆に眠気
  • 脱毛、振戦、下痢

症状のリスクは用量・使用目的によって異なるため、自己判断で増量することは禁物です。また、12週間を超える継続摂取に関しては信頼できるデータが不足しており、医療機関と相談のうえ継続するかどうか判断する必要があります。

さらに以下の方々は摂取を避ける、あるいは医師の指導のもとに厳格に管理することが求められます。

  • 妊娠期・授乳中の女性:胎児・乳児への影響が未評価
  • 小児:11〜17歳では最大10週間までのデータがあるが、それ以外は不明
  • エストロゲン感受性疾患(乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮内膜症など)の既往・現症:体内でエストロゲンに変換され症状を悪化させる恐れ
  • てんかんなどの発作性疾患:GABA抑制作用により中枢神経興奮を高め発作リスクが増大する可能性

他の医薬品・サプリメントとの相互作用にも注意が必要です。エストロゲン剤・プロゲスチン剤・テストステロン製剤、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬・抗不安薬などは効果が増強または減弱する例が報告されています。また、DHEAとの併用はホルモン負荷が高まるため必ず専門医に相談してください

結論として、プレグネノロンをホルモンバランスの一助として活用したい場合、信頼できる医療従事者に個別の必要性・用量・継続期間を相談し、定期的な検査とフォローを受けることが安全で効果的な利用への最短ルートとなります。