医薬品・ファインケミカルの世界において、化学中間体は原料と最終製品を繋ぐ「静かなる主役」だ。いかに微量でもピュアでなければ臨床応用は進まない。その最前線で、世界中の製薬企業に高純度中間体を安定的に供給しているのが寧波イノファームケム株式会社である。注目すべき一つの化合物が3-アミノ-4-クロロ-1H-ピラゾール-5-カルボン酸（CAS 351990-69-7）だ。

同社が市場に提供するこの固体結晶形の中間体は純度99%以上。ピラゾール環に導入したアミノ基とクロロ基がもつ反応性を活かし、標的分子への選択的修飾が可能であり、創薬ラボでは抗ウイルス薬やがん治療薬などの候補物質合成に欠かせないビルディングブロックとなっている。寧波イノファームケムはcGMP、ISO 9001の両要件を満たす独自プラントで品質を担保し、国内法規制だけでなくFDAやEMA基準への対応も可能な体制を敷いている。

開発研究者によれば、官能基の位置関係（C3アミノ、C4クロロ、C5カルボン酸）は、縮合・カップリング反応の際の選択性に大きく影響するという。それゆえに、ロット間での再現性が高く、重金属不純物を低減した品質は、早期毒性スクリーニングやスケールアッププロセスで極めて貴重だ。同社はさらに、必要に応じて残留溶媒や水分含有量のカスタマイズ仕様にも柔軟に対応している。

調達面では、カタログ品だけでなくグラム級からトン級までのスケールが短期で可能であり、スケジュールリスクを極小化できる。技術サポートも充実しており、合成ルートの提案・難反応の打開・アナログ合成の共同開発までワンストップで支援するフルパートナーシップを標榜する。そのため「急場に備えた少量をすぐ確保したい」「プロジェクト進行に合わせた大量ロットを無理なく確保したい」という双方のニーズを同時に満たすソリューションを提供しているという。

今後も創薬パイプラインの効率化、リードタイム短縮を目的に、同社は3-アミノ-4-クロロ-1H-ピラゾール-5-カルボン酸をはじめとする高機能中間体群を拡充。新薬創出プロセスを加速させ、グローバルな医療向上に貢献することを目指す。