固体製剤の効率的な薬効発現を左右する“第1関門”──それは錠剤の速やかな崩壊です。錠が微小な粒子に崩壊し、API(有効成分)の溶出が促進される瞬間を支えるため、寧波イノファームケム株式会社は素材科学の最先端を投入しました。その結晶が高性能不溶性PVP系崩壊剤「クロスポビドンXL-10」です。

XL-10の最大の特徴は、吸水・膨潤に加え“復元力”を活かした2段階メカニズムにあります。微細多孔質粒子が毛細管現象によりGIT内の水分を素早く取り込む「吸液(Wicking)」で粒子が膨張・膨潤圧を発生させます。さらに圧縮成形時に変形した粒子が水を吸うことで元の形状に戻ろうとする「復元(Recovery)」が起き、粒子同士の結合を瞬時に破壊。この二重作用により、高打錠圧下で成形された錠でも確実に速崩が実現します。

この複合メカニズムは高硬度錠であってもすぐに崩壊を開始できることを意味し、製剤設計者は崩壊時間、錠剤硬度、薬物放出速度をバランスよく最適化できます。また、液接触即座の吸水が始まるため、空腹時・食後を問わず安定した薬効発現が期待されます。

クロスポビドンXL-10は、寧波イノファームケム株式会社が先端素材科学で培った高品質製剤補助剤です。速崩錠だけでなく溶出困難なAPIでも有効に機能し、患者本位の服薬利便性向上・製品寿命向上に貢献します。科学的根拠に基づく設計思想が、次世代医薬品開発の加速を支えます。