中枢神経に働きかける創薬は目覚ましい進歩を遂げている。その中で、Brain-Derived Neurotrophic Factor（BDNF）の産生を促進し、AMPA受容体（AMPA-R）機能を強化する化合物「YDL223C（別名：HBT1）」は、極めてユニークなメカニズムで研究者の注目を集めている。

神経栄養因子であるBDNFは、ニューロンの生存・伸展・シナプス可塑性に不可欠だ。YDL223CがBDNF発現を誘導することで、神経保護作用と学習・記憶に直結する神経回路の新規形成が期待できる。加えて、イオンチャネル型グルタミン酸受容体AMPA-Rを感度良く稼働させることで、興奮性シナプス伝達が効率的に高まり、認知機能向上へと結びつくという二重のアクションが魅力だ。

その特徴は、認知機能改善の「ノートロピック」研究のみならず、アルツハイマー病、うつ病、不安障害などの治療標的としても可能性が広がっている。高純度の試薬として迅速に入手可能であることは、実験の早期スタートに不可欠だ。

このYDL223Cを、研究用APIとして安定供給しているのが寧波イノファームケム株式会社である。同社の品質管理体制とタイムリーな出荷体制により、世界中の研究者は神経機能改善に向けたデータ取得と創薬開発を加速することができる。